C++およびコンパイラの世界で活躍する専門家たちが「最新のC++における抽象化とパフォーマンスのバランス」をテーマにパネルディスカッションを行いました!
システムがますます複雑になる中、私たちは「どう動かすか」ではなく「何をすべきか」を記述し、コンパイラの最適化に委ねる機会が増えています。しかし、抽象化には落とし穴もあり、パフォーマンスや安全性を損なわないように慎重な設計が求められます。
今回のディスカッションでは、組込みシステムや安全性が重視されるソフトウェア開発、ライブラリ設計、コンパイラの内部構造といった低レイヤの領域においても、効率的かつ表現力のあるC++コードを書くための戦略が紹介されました。
パネルディスカッション
このセッションで取り上げられた主なトピック:
抽象化が効果を発揮する場面、逆にネガティブになる場面の見極め方
Clang-Tidy、Compiler Explorer、各種サニタイザなどのツール活用術
CやPythonからC++へ移行する際の実践的アドバイス
組込みおよびリアルタイムシステムにおける最新のC++の進化する役割
パネリスト:
Jason Turner (C++ Weekly, ISO C++, author of C++ Best Practices)
Adam Panzica (Arene SDK, ISO C++, Woven by Toyota)
Charles Hussong (Foundational Libraries, ISO C++, Woven by Toyota)
Jessica Paquette (LLVM contributor, Compiler Engineer, Woven by Toyota)
モデレーター:
Nick Smith (Woven by Toyota)
カーネルのメンテナンス、安全性第一のプラットフォームの構築など様々な状況において、今回の議論が最新のC++の設計、教育、実装に役立つことを願っています。