執筆者: 傳 夏樹 (Global Head of Communications and Marketing)
新しいリーダーにバトンが渡されてからの2年前から、私たちは時に敢えて一呼吸おき、これまでを見つめ直し、これから進むべき道を模索してきました。トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・ディベロップメント(TRI-AD)として第一歩を踏み出した私たちは、時とともに進化しながら歩みを重ね、いまの姿へと変化してきました。その歩みの中で培ってきた経験を、再定義したパーパス・ビジョン・ミッション・バリューへと織り込み、これからの成長の礎を創りました。そしてついに私たちのビジュアル・アイデンティティにもこれまでの変革をあらわす時が来ました。Woven by Toyotaはまもなく迎えるトヨタ創業100周年という節目に合わせ、新たな表現へと踏み出します。
新しいロゴには過去・現在・未来への想いが込められています。母のために織機を発明した佐吉の想いを「Woven」という名前に織り込み、バリューの改定へと繋げました。私たちの源流を大切にしながら、人を中心に据えたイノベーションへの揺るぎないコミットメントを示し、掛け算(Kakezan)を通じて未来への道を切り拓いていく姿を描いています。
Woven by Toyotaにとっての「Kakezan」は、多様な強みを掛け合わせることで一人ではなしえない大きな力を生み出すことを意味します。この言葉は、私たちの今の姿を象徴するとともに、部署や地域、産業の壁を超えた繋がりを織りなし、常に進化しながら未来のモビリティを切り拓いていく私たちの姿勢を意味します。
Woven by Toyotaの新しいロゴ*



六角形のシルエットはそのままに、新しいロゴは、6本が織りなす3つの道、ーー 人・インフラ・モビリティ ーー を形づくっています。赤はトヨタへの敬意を、グレーは多様な声やアイディアの調和を、そして黒は実装への力強さを表しています。トヨタを表す赤い道が、かけ算を示す黒とグレーの「×」と重なり、その力をさらに拡げます。これらの道が織りなされ、私たちが共に創り出す力とモビリティの可能性が、世界へ広がっていくことを象徴しています。
歩みを進めるにあたってトヨタグループの一員として安全と信頼への揺るぎないコミットメントは変わりません。これまでの歩みを共につくってくださったお客さま、パートナーの皆さま、そしてチームの仲間に心よりお礼を申し上げます。これからも、幸せの量産につながる未来に向けて、皆さまと共にモビリティの可能性を世界へ拡げていけることを楽しみにしています。
今後の投稿では、今回のこの舞台裏や、改定された私たちのバリューについて、さらに深くご紹介していきます。
*なお、新しいロゴの実際の適用は2026年4月を予定しています。