ウーブン・プラネットのCEOであるジェームス・カフナーは、2022年11月末に行われたトヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)が開催するイベント「Kenshiki」にて、プレゼンテーションを行いました。250人以上のメディア関係者が参加した今回のイベントでは、いかにカーボンニュートラルを実現するか、そしてモビリティカンパニーへと変革するかということが主として話されました。ジェームス・カフナーは、その中で、トヨタ自動車(トヨタ)の進める「ソフトウェア定義車両」の開発アプローチ、「モビリティのテストコース」であるWoven Cityでの今後の取り組みについて話しました。
Plenary
Deep Dive
ジェームス・カフナーのプレゼンテーションの概要
欧州メディアへの初となるプレゼンテーションにおいて、ウーブン・プラネットのミッションである「Mobility to Love, Safety to Live」に触れながら、トヨタのモビリティカンパニーへの変革における独自の役割について説明しました。
「トヨタのために、新しいソフトウェアプラットフォームやツール、プロセス、そしてソフトウェア定義の開発への文化的転換を創ります。これにより、トヨタとレクサスの何百ものモデルにて、拡張性とコードの再利用を可能にするソフトウェアを提供することで、生産性を向上させます。」と述べました。
ウーブン・プラネットでは、「ヒトの移動」「モノの移動」「情報の移動」という3つの種類のモビリティに取り組んでおり、以下の分野をけん引しています。
Arene(「ソフトウェア定義開発」)は、次世代自動車の基礎となる真の最先端のモビリティプログラミングを提供します。重要なことは、この「Arene」ソフトウェアプラットフォームが、トヨタのSDA(Software Defined Architecture)を実現するための基盤となることです。高品質なハードウェアの上に安全で高品質なソフトウェアを提供できるようにするため、ソフトウェアのためのトヨタ生産方式(Toyota Production System:TPS)を構築しています。
自動運転・先進運転支援システム(AD/ADAS)の分野では、トヨタとレクサスの高度運転支援技術であるTeammateの開発を担っています。トヨタのAD/ADASに対する安全性を重視した「ガーディアン」のアプローチに基づき、安全性の向上と自動運転システムの継続的な開発にも取り組んでいます。
現在富士山の麓に建設中のWoven Cityについては、めざしていること、現在の取り組みについて話しました。Woven Cityがオープンする際には、イノベーションを加速し、世界中の未来のモビリティを大規模に実現するためのユニークな実証実験の街となることをめざしています。セキュリティとプライバシーを設計に組み込んだソフトウェアを活用しながら、ヒモビリティのテストコースで、モビリティ技術、食と農業、クリーンエネルギー、ヘルスケアなどの開発を加速していきます。
イベントの詳細について
Kenshikiイベント全体の詳細については、TMEのニュースリリース(英語)をご覧ください。 Toyota Motor Europe on track to achieve carbon neutrality by 2040