
Toyota Woven City、オフィシャルローンチから1年 実証や仲間が拡大し、発明のサイクルが始動
30程度の実証が進行 Woven City AI Vision Engineも新機能追加
Woven City Inventorsに新たに7社が参画
Phase 2の建築および2026年10月より日本国内からビジター受け入れを開始
ウーブン・バイ・トヨタ株式会社(以下、WbyT)がトヨタ自動車株式会社とともに開発する「Toyota Woven City(以下、Woven City)」は本日オフィシャルローンチから1年を迎えました。人が生活するテストコースとして、実証は一歩一歩、着実に前に進んでいます。
Woven Cityは、産業を超えて多様な強みや専門性を掛け合わせる「カケザン」によって、いまは存在しない価値をつくりだす「実証実験の街」です。2026年9月時点で、主に住民を対象とした実証は累計で30程度にのぼります。実証に参加するWeavers(ウィーバーズ)と呼ばれる住民は、Woven Cityが位置する静岡県裾野市や周辺市町の方を含む約80世帯160人程度が居住しています。
Inventors(インベンターズ/発明家)は実証を行い、Weaversからのフィードバックを得て、カイゼンするサイクルを繰り返しています。新しいプロダクトやサービスの開発に向けて、発明のサイクルは回り始めています。
その一つであるWoven City Integrated ANZEN System(以下、Integrated ANZEN System)はWbyTが開発し、Woven City内で実証実験を行ってきました。2026年9月3日に締結した静岡県とWbyTの連携協定のもと、2026年度内には静岡県の公用車にWbyTのデバイスを取り付け、WbyTがデータを収集するなど、Integrated ANZEN Systemの実証の場をWoven City域外に広げていきます。
Inventorである一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)は、Woven Cityの住居内で、住民が依頼した片付けや運搬などの生活支援を行う家庭用ロボットの運用を実証しています。9月24日時点で11世帯に導入し、1,000件以上の実行タスクを実証して、フィードバックを得ています。
Woven City内で「上島珈琲店」を運営するUCCジャパン(以下、UCC)は、300件以上の実証参加者の行動データを解析し、グラフで可視化する方法を構築しました。次のステップとして、コーヒーの種類が集中度合いにどのように影響するかを調べています。
また、WbyTが開発するWoven City AI Vision Engineは、Integrated ANZEN SystemやUCCの実証で活用されており、現在のバージョンを大幅にアップデートした「Woven City AI Vision Engine 2.0」(以下、AI Vision Engine 2.0)を2026年年内にリリース予定です。実世界で起きている事象の言語化に加えて、なぜその事象が起こったのかを推理する機能や、視覚情報の中で人・モビリティなどの特定の挙動を検知する機能などが追加されます。Vision Language Model (VLM)として、これまでは、MVBenchという1つのベンチマーク(機能ごとの性能評価指標)で世界トップレベルのスコアを記録していましたが、AI Vision Engine 2.0は、MVBenchに加えて、推理などの10以上のベンチマーク*¹で世界トップレベルのスコアを記録しました。
※1 MVBench、CaST-Bench、GroundingMEなどのベンチマークが提供する基準および方式を使い、社内で評価環境を構築し評価
新たに7社がWoven City Inventorsに参画し計31に
「カケザン」の担い手であるInventorsの輪も広がり続けています。アクセラレータープログラム「Toyota Woven City Challenge - Hack the Mobility - 」の受賞者であるAerial Base、アイリス株式会社、株式会社JOYCLE、および株式会社NationX*²の4社、そして、新たに中部電力ミライズ株式会社、ダイハツ工業株式会社、日立建機株式会社が加わり、Inventorの数は31になりました。
■Toyota Woven City Challengeの受賞者
Inventor | 主な事業内容 | 実証実験のテーマ |
|---|---|---|
Aerial Base | ドローンを用いた空撮・点検・調査・測量・物流実証実験および導入・運用支援 | ドローンと専用ポストを用いた新たな物流体験の実証 |
アイリス株式会社 | AI技術を用いた医療機器や医療技術・AIモデルの開発と社会実装 | 「“2030年の医療” を、Wovenモデルとして全国に届ける」:AIがもたらす未来の医療の実証 |
株式会社JOYCLE | ごみを運ばず、燃やさず資源化するJOYCLE BOXを起点とした資源循環サービスの提供 | ごみを運ばず、燃やさず、その場で資源化する都市型モビリティインフラの検討 |
株式会社NationX*² | AIによる意思決定の基盤を支えるプラットフォームシステムの研究開発 | 住民・施設・データをAIによって協調し、街全体で最適な判断を導く意思決定基盤の構築 |
※2 受賞者であるPUBLIC Technologiesから変更
■新たに参画するInventors
Inventor | 主な事業内容 | 実証実験のテーマ |
|---|---|---|
中部電力ミライズ株式会社 | 電力・ガスの販売と各種サービスの提供 | 誰もが参加しやすいデマンドレスポンスサービスを創造し、賢く電気を使う社会を実現 |
ダイハツ工業株式会社 | トヨタグループの軽・小型車の開発・生産・OEM供給 | 自動車技術を応用したマイクログリッドがつなぐモビリティとエネルギーサービス共創基盤の実証 |
日立建機株式会社 | 建設・鉱山機械の製造、販売、サービスおよびソリューションの提供 | 未来の建設現場のあるべき姿を再現・検証し、社会実装へと導くための実証 |
Phase 2の建築やビジターの受付を開始
実証実験を加速させるための取り組みとして、昨年実証を開始したPhase 1に加えて、Phase 2では造成工事を終え、建築工事を2026年9月から開始しました。建物の竣工は2028年11月末を予定しています。Phase 2には、約600人の住民が居住する予定です。段階的にエリアを拡張し、エリア全体で2,000人程度が居住予定です。
10月1日から一般の方のWoven Cityへの訪問受付も開始します。これまで、9月より静岡県の皆さまにビジターとして訪問いただいていましたが、この取り組みを全国の皆さまにも広げ、本日からビジターサイトで予約の受付を開始します。なお、今年の8月に静岡県民の皆さまを対象に住民募集を行い、1000件を超える応募がありました。この住民募集を通じて2027年3月頃から25世帯程度が居住予定です。
オフィシャルローンチから1年を経て、WbyTが掲げる「誰かのために」という想いに共感し、Woven Cityでモビリティの未来にともに挑戦する仲間が増えています。InventorsとWeaversの皆さまとともに実証をさらに加速させ、Woven Cityで発明されたプロダクトやサービスが未来で当たり前に使われ、世界中の人々の幸せに寄与することを目指してまいります。
■Woven City Phase 1、およびPhase 2の基本情報
Phase 1 | Phase 2 | |
|---|---|---|
住所 | 静岡県裾野市御宿1117 | 同左 |
敷地面積 | 約47,000㎡ | 約52,000㎡ |
住民*³ | 約300人 | 約600人 |
主なタイムライン | ・2021年3月造成工事開始 ・2022年11月建築工事開始 ・2024年10月31日竣工 ・2025年9月25日オフィシャルローンチ | ・2023年5月造成工事を開始 ・2026年9月建築工事開始 ・2028年11月竣工予定 |
※3 住民は、将来的には全エリアで約2,000人が居住予定

以上