
トヨタおよびウーブン・バイ・トヨタ、 カケザンを加速するAI技術やしくみを公開
Woven City AI Vision Engineなどの技術で産業を超えた連携による価値の創出を促進
モビリティ開発の拠点「Woven City Inventor Garage」でモノづくりや実証をサポート
Woven City Inventorsに新たに4社が参画
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)とウーブン・バイ・トヨタ株式会社(以下、WbyT)は、昨年9月にオフィシャルローンチを迎えたToyota Woven City(以下、Woven City)において、産業を超えた連携による価値の創出=「カケザン」を加速させる取り組みを公開しました。トヨタのモノづくりの知見やWbyTのソフトウェア技術、各Inventors(インベンターズ/発明家)が持つ様々な強みや専門性などを掛け合わせることで、今は存在しない価値をつくり出していきます。
AI Vision EngineやIntegrated ANZEN Systemなどでカケザンを加速
Woven Cityでは「未来の当たり前」となるプロダクトやサービスの開発・実証に取り組んでおり、その中核を担うのがAI技術です。Woven Cityでは、AI技術を人の代替と捉えるのではなく、人の力を引き出し、可能性を広げるものと考えており、この「ヒト中心」の思想の下、AI技術の開発・実証を進めています。
なかでも、Woven City AI Vision Engine(以下、AI Vision Engine)は、カメラ映像などの視覚情報を起点に、人・モビリティの挙動、さらには街や空間の状態といった環境情報を組み合わせることで、実世界で起きている事象を言語化して理解、判断し、行動へとつなげることが可能な大規模基盤AIモデルです。視覚と言語を統合的に扱うVision Language Model (VLM)として、世界トップレベルの性能※1を有しています。
AI Vision Engineは様々な用途で活用でき、その一例として、Woven City内でInventorsであるUCCジャパン株式会社の実証をサポートしています。今後は域外での活用も見据え、幅広い展開を加速していきます。
AI Vision Engineは、個人の行動特性の分析に強みを持つWoven City Behavior AI、ドライバーの状態に応じて適切な運転行動を導くWoven City Drive Sync Assistといった他の技術と連携し、人・モビリティ技術・インフラが一体となって安全を支えるしくみであるWoven City Integrated ANZEN System(以下、Integrated ANZEN System)に活用されています。Integrated ANZEN Systemは、クルマや信号機のカメラ映像を分析して、人やモビリティの動きから行動を予測し、その情報を歩行者やドライバーに知らせることで、運転を支援します。
この他、Woven Cityでは、街全体のデータを統合する Woven City Infra Hubや、個人のプライバシーを尊重しながらデータ活用を可能にする Woven City Data Fabric など、Inventorsの発明を基盤から支えるしくみの開発も進めています。
※1 MVBench Leaderboard(動画理解AIの性能評価ランキング)調べ
東富士工場プレス建屋を活用する開発の拠点「Woven City Inventor Garage」

Inventorsのカケザンを加速させる施設として、4月より「Woven City Inventor Garage」(以下、Inventor Garage)が稼働を開始しました。Inventor Garageは50年以上にわたり、乗用車を生産してきたトヨタ自動車東日本株式会社(以下、TMEJ)東富士工場のプレス建屋をリノベーションして誕生した施設です。東富士工場が培ってきたモノづくりの魂をHeritageとして受け継ぎ、未来のイノベーションへとつなげる、Woven Cityの象徴でもあります。
Inventor Garageには、Inventorsが発明品のプロトタイプを製作するモノづくりスペースや、それらを迅速に検証できる実証スペースなどが備えられており、トヨタやTMEJによる試作支援も行われています。また、Inventorsが開発に集中できるよう宿泊施設などの施設に加え、住民などと交流できるスペースも併設されています。
なお、リアルなテストコースであるWoven Cityでは、以下3つの環境でアジャイルな開発・実証をサポートします
プロダクトやサービスの開発拠点となるInventor Garage
プロトタイプの性能や安全性をテストするWoven City Inventor Field
プロダクトの安全性が確保できた上で実証を行う、Weavers(住民)約100名が居住しているPhase 1

新たなWoven City Inventors
モビリティの未来を切り拓く仲間として、一般社団法人AIロボット協会、株式会社第一興商、Joby Aviation, Inc.、トヨタファイナンシャルサービス株式会社がWoven City Inventorsに加わり、Inventorsは計24となりました。
新たに参画するInventors
企業名 | 主な事業内容 | テーマ |
|---|---|---|
AI ロボットの開発促進および社会普及のための取り組み | ロボットの社会実装に向けた、実環境での課題抽出とフィードバックサイクルの検討 | |
業務用カラオケ事業、カラオケ・飲食店舗事業 | もっと自由に歌えるカラオケの創造に向けた実証実験 | |
完全電動式の垂直離着陸機(eVTOL※2)の開発・製造と空飛ぶタクシー事業の運航 | 空のモビリティエコシステム構築に向けた取り組み | |
自動車販売金融サービス等を展開する金融会社の統括 | モビリティ価値の計測・証明・流通を基にした、新しい販売金融手法の開発 |
※2 Electric Vertical Take-Off and Landing (イーブイトール)
また、2025年8月に公表したアクセラレータープログラム「Toyota Woven City Challenge」では、4月23日にファイナルピッチが行われ、受賞者はInventorsに加わる予定です。大企業が中心のInventorsにスタートアップが加わることで、さらなるカケザンによるイノベーションの加速が期待されます。
なお、トヨタの会長であり、Woven CityのMaster Weaverでもある豊田章男も、Inventorとして、自身のAI技術である「豊田章男AI」の開発に参画しています。豊田章男自らがAI技術の開発に参画・活用することで、トヨタグループの多くのメンバーがAI技術を身近なものとして活用する土壌をつくるべく、トヨタとWbyTのエンジニアとともに、カケザンによる発明を自ら牽引しています。
トヨタとWbyTは、Inventorsなどの業界を超えた仲間とともに、カケザンでの発明を加速していきます。 引き続きモビリティを通じて、日本、そして世界中の皆さまのために、幸せの量産を目指してまいります。
以上






